Column

新型コロナウイルス対策にも!Cosme Kitchen Adaptation のディレクター 谷口かおりが考える免疫力アップとは

第一回目は、「Cosme Kitchen Adaptation」ディレクターの谷口かおりが考える、今だからこそ知っておきたい免疫力アップの情報を おすすめメニューと共に前編・後編に分けてお届けします。

現在、世界中で感染が広まり、より一層深刻化している新型コロナウイルス感染症ですが、私はこんな時だからこそ、 改めて自分の体がいかにウイルスに負けずに戦えるかが大切なのではないかと考えています。
マスクや手洗い、うがい、外出を控えるなどの物理的な外からの対策ももちろん大切ですが、体の中からのウイルス対策は大前提であり、最も重要なことだと私は考えます。

一言でいうと、それは「加える」より、「作る」です!

私はよく、冷え性でお悩みの方とお話をする際に、寒さ対策としてたくさんの服を重ねたり、腹巻や厚手のソックス、カイロ、生姜湯などあらゆる防寒アイテムを「加える」方を多く拝見します。 しかし私の場合、晩年冷え知らずで、寒い冬でもそれらのグッズをあまり必要としません。
なぜなら、冷えない体を「作る」ことに日々注力しているからです。私にとって「加える」は一時的な対応策であり、根本的な解決策ではないと考えていて、日頃から「作る」ことに意識を向けることで、そういった問題の根本的な改善につながり、解決する日がやってくると思っています。

さて、今日はそんなウイルスにも負けない体を「作る」お話になりますが、そもそも私たちの体に備わっている免疫機能は、現代社会の様々な要因により低下してしまいがちます。その大きな要因の1つに栄養不足と腸の問題があります。1日に必要な必須栄養素の中で、特にビタミンやミネラル、タンパク質の不足により、腸の細胞層が弱くなり免疫機能も低下するため、花粉症やウイルスなどの腸管感染を引き起こしやすくなってしまいます。それは即ちウイルスに戦いきれない体、負けてしまう体になることにつながってしまうのです。そこでここで挙げた必要な栄養素を簡単にご説明します。

ビタミン・・・脂溶性と水溶性の大きく分けて2つに分類出来ます

【脂溶性】“ビタミンA・K・D・E”

油と相性の良いビタミンで、最大限の効果を得るには適正量を摂取することが大切なビタミン。
<代表的な食品>マグロ、かつお、イワシ、うなぎ、レバー、納豆、アーモンド、人参、かぼちゃ、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜など

【水溶性】“ビタミンB類、C、葉酸、パントテン酸、ナイアシン”など

体液に溶けやすく、過剰分は尿で排出されるため少量を小まめに摂り続けたいビタミン。代謝に必要な酵素の働きも補う。
<代表的な食品>鯖、イワシ、カツオ、シジミ、豚肉、レバー、卵、大豆、玄米、ピーナッツ、ブロッコリー、ピーマン、いちご、レモン、バナナなど
※ビタミンには天然と合成(化学)が存在します。ここでいう”ビタミン”とは、天然のビタミンのことを指します

ミネラル・・・“カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄”など

日々の食事から欠かさず摂取することが難しく、発汗などでもすぐ失われてしまうミネラル。体に吸収されにくいことも難点です。 そして精製された食材からは、ほとんどミネラルが失われていると言われています。
<代表的な食品>海藻類、魚介類、牛肉、レバー、卵、くるみ、いんげん、ほうれん草、小松菜、バナナ、乳製品など

たんぱく質・・・“9種類の必須アミノ酸”バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファンなど

運動=たんぱく質(プロテイン)はもう古い!髪、爪、肌、筋肉、粘膜、臓器など、実はこれらはすべてたんぱく質で構成されています。 美容にも、髪のコシやツヤ、お肌の弾力やハリはたんぱく質が欠かせません。良質なたんぱく質をしっかり摂ると、これらにも大きな影響を与えてくれると考えます。
【動物性】
<代表的な食品>牛肉、豚肉、鶏肉、マグロ(ツナ)、かつお、イワシ、しらす、卵、乳製品
【植物性】
<代表的な食品>大豆、納豆、豆腐、玄米、キヌア、えんどう豆、いんげん豆、サチャインチ、ヘンプなど
後編では、上記の栄養素をおいしく手軽に取り入れていただける、Cosme Kitchen Adaptationのおすすめメニューをご紹介いたしますので、次回の配信をお楽しみに!

  • <谷口 かおり>
    Cosme Kitchen Adaptationディレクター
    「家族や友人、自分の大切な人たちに、いつまでも元気でいてほしい。」そんな想いがきっかけで、栄養学や予防学を学ぶ。 安心安全な食生活の大切さを多くの人に知ってもらいたいという一心で、クッキングスクールを主催し、食の大切さや料理の楽しさを発信。 2016 年に株式会社マッシュフーズに入社し2018年ディレクターに就任。心身共に健康な食生活のあり方を提案し続けている。